片手リバウンド

・テンポ「40〜200」は、40から200までの任意のテンポを選択する意。
[R-L]は、この八分音符16個全てを右手か左手のどちらで叩くか任意で選択する意。
[pp-ff]は、音量を「pp・p・mp・mf・f・ff」のどれかを任意で選択する意。
「X Time」は、リピート回数を任意で決定する意。

練習法

電子メトロノームを使用します。(今後の打楽器練習において、メトロノームを使用しなくて良い場面はありません。テンポ感・リズム感を確実に体得するためにも、今後も絶対に使用してください。

叩き方は『フルストローク』で統一します。
初めの『振り上げ』動作以降、『振り下ろし』→『リバウンド』→『振り下ろし』→『リバウンド』……とひたすら動作を繰り返し続けます。

スティックは常にピッタリ同じ位置で弧を描き続けるように動作します。
リバウンドトレーニング最中は、スティックは終始「弧を描く」以外の動作は一切行いません。

打音がたったの1音たりとも音量・音色・余韻が乱れてはいけません。
一定の動作を行えるよう注意しつつも、音が揃っているか集中して聞き続けましょう。

電子メトロノームとドンピシャのタイミングを保ち続けましょう
叩くタイミングがメトロノームとピタリ一致し続けると、メトロノームの音が打音にかき消されて聞こえなくなります。
ずっと「メトロノームの音が聞こえない」状態を維持できるようにしましょう。

テンポは任意ですが、初めのうちはテンポ80以下で動作の確認を重視、慣れてきたらテンポ120以下で音の確認を重視して行いましょう。
応用にも対応できるようになる為にやがて早いテンポでもしますが、この練習を始めて半年以上は必要ありません。
「動作が統一出来ているか」「音が揃っているか」をチェックすることが最重要項目であることを忘れないでください。

叩いていない側の手にも注意を怠らないようにしましょう。
叩く動作をしない手は、常に構えの位置で停止する必要があります。

基礎を身につける第一段階かつ途方もない課題。
それは『機械のように正確無比かつ百発百中で、思い通りに叩けるようになること』です。

つまり、『一定の動作で、一定の箇所に、一定の音量で、一定の間隔で』叩きます。

この『一定』という言葉を実行するのが、とてつもなく難しいのです。

突き詰めれば突き詰めるほど更に粗が出てしてしまう繰り返しで、いつまで経っても完璧に『一定』が出来るようにはなれないと思っても良いぐらい、大変です。

けれど、これが出来ないと次の段階へ進めません。

これからさまざまな技術を習得するためにあらゆる練習内容を説明していきますが、それは『機械のように正確無比かつ百発百中で、思い通りに叩けるようになること』が前提条件です。

管楽器奏者にも当てはまることですが、多くの人は、参考音源のような表現力をフレーズの中に込めようと躍起になりがちです。
けれども、そもそも「同じ息の使い方・同じ体の使い方・同じテンポ・同じ音量・同じリズム・同じアーティキュレーション」といった『再現性』が無いと、演奏する度にころころ変わってしまう不安定さを露呈させてしまい、チームにも悪影響を及ぼします。

基礎基本の徹底をし、地盤が固く安定さえしていれば、どんな応用にだって対応できるようになります。

根気強く練習を続けましょう。